コーヒーと社会問題

こんにちは。皆さんは、普段飲まれているであろう、コーヒーが飲めなくなるかもしれないことはご存知ですか?環境問題や人権問題等で、コーヒーの生産量が減少するかもしれないのです。その問題や筆者なりの解決法を考えました。






Contents

1.   作付面積の減少

地球の気温が上がることによって、生産地の気候が変わり、コーヒー生産に適した土地が無くなっていきます。コーヒーは元々、雨、日当たり、温度、土質の条件が整わない場所でないと、生産が難しい作物です。生産に適した土地は、コーヒーベルトと呼ばれ、赤道周辺で生産されています。少しの環境の変化で、コーヒーの品質が落ちたり、生産量減少、下手をすると生産出来なくなる可能性があります。この問題をコーヒー2050年問題と呼ばれ、コーヒーの品種の1つであるアラビカ種の生産適地は50%にまで減少すると言われています。

2. 生産者のインセンティブの減少

環境問題によるコーヒー生産量減少だけでなく、生産者の減少もこの問題に拍車をかけています。

一言でいえば、農家が儲からない

コーヒーの価格はニューヨーク市場の動向で決まります。これは、先物取引がメインとなっており、投機な売買が行われています。その結果、極端な高騰・暴落が起こるリスクがあります。その結果、農家の生活が成り立たなくなり廃業しています。この取引で取引されるコーヒーをコモディティーコーヒーといいます。ただし、スペシャリティコーヒーは、上記のコモディティーコーヒーとは違い、品質で勝負しているため、値段の乱高下が起きにくく、農家の収益が安定するメリットがあります。スペシャリティコーヒーだから美味しいと言うわけではありませんが、生産者のこだわりが見えやすいので、味等のイメージしやすいのではないでしょうか?


https://ecodb.net/commodity/group_coffee.html



今、消費者である我々にできることは、何をすればいいのでしょう?

フェアトレード商品やレインフォレストアライアンスのコーヒーを飲んだりすること。これらの認証機関が生産者や環境負荷減少に取り組んでいるとお墨付きを与えても、お涙頂戴のビジネスでは続きません。キチンと美味しいコーヒーを提供出来なければ、中長期的なビジネスは出来ません。我々消費者が、美味しい(品質の良い)コーヒーを適正価格で飲むこと+認証機関で飲むことが、生産地の労働者のインセンティブが働くと考えられます。巡り巡って環境への負荷も小さくなるのではないかと思います。




参考文献

コーヒーで読み解くSDGs(ポプラ社)

珈琲の世界史(講談社現代新書)

コーヒーの科学 「おいしさ」はどこで生まれるのか (ブルーバックス)

https://www.ejcra.org/column/ca_133.html

https://www.waseda.jp/inst/weekly/news/2019/12/13/69423/

https://upu.bk.mufg.jp/detail/600

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