教職課程を受ける心構え

  筆者は、高校の地理・歴史の教員免許を持っているため、その経験をお伝えしたいと思い、本投稿を投稿します。

Contents

教職課程とは?

 

大学および短期大学において、教職を希望する学生のために、教育職員免許法(昭和24年法律147号)の規定に基づいて、教員免許状が取得できるように特設した教育課程のことである。

現行制度は、教員養成のための特別の機関を設けることなく、免許法の定める条件を満たせば、いかなる大学においても免許状が取得できるという開放制をとっている。免許法は、免許状授与の所要資格として、専門科目(教科に関する専門科目と教職に関する専門科目)について、免許状ごとに最低修得単位を定めている。大学はこれに従って専門科目を設けなければならず、このために特設された教育課程が教職課程とよばれる。

https://kotobank.jp/word/%E6%95%99%E8%81%B7%E8%AA%B2%E7%A8%8B-52725

より引用

 



 教職課程を履修するメリット

  1. 教員採用試験に受験出来ること
  2. 仮に教員として働かなくても、教育関連の企業や非常勤講師などの学校関係の仕事に就くのに有利
  3. 教育実習を通じて自分に教員としての適性があるか見極められる(授業や実習を通して学校や教員への理解が得られる)

 1について

教員採用試験を受験するには、免許を持っているか取得見込みの人しか受けられないので、教員に関心のある人は、何かしらの免許を取得しなくてはいけません。大学在学中に取っておけば、社会人として一般企業に就職後にやっぱり教員として働きたくなった時に、採用試験を受けることができます。

 

 

2について

1に関連しますが、教育関連の企業(塾講師や通信教育など)や非常勤講師などの学校関係の仕事をするのに有利に働きます。何故なら、教員免許を持っていることで授業や実習を学んだ知識や経験が生きてくるからです。(筆者は教育関連の企業に勤めていないのでこうだ!とは言い切れないが…)

 

 

3について

教育実習は事実上のインターンシップも兼ねていて、数週間先生として授業や授業準備、職員会議、部活指導などなど様々な仕事を体験することが出来ます。指導教員に口酸っぱく指導してくれるので、何がいけなかったかどうすれば改善点出来るかを試行錯誤しながら実務をこなします。もし、実習期間に向いていないと分かったら、それはそれで貴重な体験にもなるし、今後の社会生活に有効に活用できると筆者は考えています。

 

デメリット

  1. 自由に使える時間が減る
  2. 就職活動が本格化する6月頃に教育実習が被る
  3. 面接時になぜ教員免許を取ろうとして弊社に入社するか聞かれる場合がある

1について

まず、大学に卒業するための単位の他に、免許取得のための授業を受ける必要があるため、他の学生と比べると忙しくなります。専門科目(習得しようとする科目の授業)は、自らが所属する学科(教育学部を除く)の卒業単位に含まれていることが多いのでそこまで気にすることはありませんが、免許取得に必要な科目(教育原理等々)は、卒業単位に含まれないこともあります。しかも、一部の授業は夕方から夜に開講する授業もあるので、丸一日大学にいることもあります。他の学生がサークルやアルバイト等に精を出して入る間、授業を行っているので、青春を謳歌したい人は向いていないかもしれません。

2について

教育実習が4年生の6月頃から始まることが多いです。なので、就職活動が本格化する期間と被ってしまいます。大手の会社(は、この期間を逃すと採用面接等が出来なくなってしまうことがあるので、注意してください。

心構え

これから教職課程を取ろうとする人は、どうして教師になりたいのか?教員免許をもらって、何をしたいのか?自らの適性や将来の事を考えて習得を目指して下さい。生半可な覚悟で実習をすると苦労すると思います。

 これから筆者の教育実習での体験を話します。

教育実習は、大変だったの一言に尽きます。睡眠時間が毎日2〜3時間しか取れずに授業準備を取り組みましたが中々上手くいかずに苦労する日々でした。筆者の場合は幸いな事に部活指導をしなくても良かったので、帰りのホームルーム活動が終わった後はそのまま授業準備をすることができたのですが、教えたい事を上手く伝えることが出来ませんでした。最終日の帰りのホームルームが終わった後の花束と手紙にはものすごく感動しました。

筆者は教師にならずに民間企業に勤めています。しかし、教職課程を取ったことは後悔していません。何故なら人に何かを教える事の大変さ、教育環境についての知識を学ぶことが出来たからです。そして、教師の仕事はとても意義深いものであると同時に大変さを知ることが出来ました。

この場を借りて、指導教員並びにサポートに入ってくれた先生方や受け持った生徒(授業&HR)の皆さん、他の実習生には感謝の言葉を述べて閉めさせて頂きます。ありがとうございました。

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