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結論
ライブチケット等を買い占めて、高値で売る行為自体は悪質で、許さぬ行為であることを前提で話します。
筆者は、全ての転売行為を規制するのは反対です。ただし、チケット不正転売防止法を施行する前に主催者側、チケット流通会社等が行わなくてはいけないことがあったのでは?と考えてます。後述します。
チケット不正転売防止法とは?
チケット不正転売防止法にはこのように書かれています。尚、消費者庁のチケット不正転売防止法についてから引用しました。
1.販売に際し、興行主の同意のない有償譲渡を禁止する旨を明示し、その旨が券面(電子チケットは映像面)に記載されていること。
2.興行の日時・場所、座席(又は入場資格者)が指定されたものであること。
3.例えば、座席が指定されている場合、購入者の氏名と連絡先(電話番号やメールアドレス等)を確認する措置が講じられており、その旨が券面に記載されていること。
※座席が指定されていない立見のコンサート等の場合、購入者ではなく、入場資格者の氏名と連絡先を確認する措置が講じられており、その旨が券面に記載されていること。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2020/white_paper_column_11.html
より引用
筆者なりの考え
もしかしたら、ありきたりの考えかもしれませんが、披露します。
- 座席によって値段を変える
- 行けなくなった人の救済措置を行う
- 配信ライブを行って、事情により行けない人がライブを見れるようにする
- そのアーティストにあったキャパシティのライブ会場を選んだり、日程調整を行う
1について
席の場所によって価格を変えることにより、アーティストに近い席は高めに、遠くなればなるほど、値段を抑えれば、ある程度は公平感が出てくると思います。実際、スポーツの試合に導入されてます。(筆者の知る限りにおいて)転売ヤーも参入しにくくなるかもしれません。
2について
これは、当日体調を崩したり、仕事の都合により急に行けなくなった人の救済措置を講ずるべきということであげました。例えば、当日急遽行けなくなる時、公演が始まる〇〇時間以内にチケット販売会社に連絡すれば、キャンセルが効く(その分のコストをキャンセル料を支払ってもらう)仕組みを整えるべきです。(キャンセルする時に配信ライブを見るかの選択肢を与えた上で)その余ったチケットは、当日券として再販すれば、空き席対策になるし、そのチケット料も主催者、チケット販売会社に入るので、Win-Winの関係なのでは?と考えます。
3について
昨今、コロナ禍で色々なアーティストが配信ライブを行っているので、ご存知かと思います。抽選等に落選したファンの救済措置として、コロナ禍が終わった後でも十分活用可能と考えます。
(配信ライブを見られる人数がある程度制限?)→技術的に?→その場合は、落選者を優先する。
臨場感がない?→VRなどの技術を入れて、臨場感を持たせる
様々な課題があると思いますが、主催者側は、積極的に配信ライブも配信するべきです。落選したけどどうしても見たいファンや、その日は会場や時間等の原因でライブに行けないファンの処置をすればいいと思います。どうしても見たいファンは、転売でもなんでもいいから、チケットを調達しようとするからです。
4について
アーティストの身の丈に合った(語弊があるが)規模のライブ会場を選べば、見ることの出来る分母が変わってくるので、主催者側は場所のチョイスや、今までのファンの動向で日程をしっかり詰むべきです。嵐などの人気アーティストになると、ドームでもすぐに完売開催になるので、最新技術のVR等を取り入れる余裕があると思います。最新技術を採用していけば、メディアも注目し、今度のライブではウチもなりコストダウンになるはずです。
まとめ
規制ももちろん大事だが、企業がコア層のファンが転売ヤー等から調達できない(しなくても満足できる)ような制度仕組み(柔軟な制度仕組み)を行ってから、大々的に反対活動をするべきだったと思います。
参考文献
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_research/white_paper/2020/white_paper_column_11.html