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なぜ歴史が苦手な人が多いか
この章ではなぜ、歴史(社会科)の勉強が苦手な人が多いのか考えてみたいと思います。
まず考えられるのは、歴史の教科書がつまらないこと。高校の世界史Bの教科書を見ると、例えば、古代ヨーロッパ史をやったら、次の章は古代中国史(アジア史)といったように、地域を跨いで歴史を学んでいます。章ごとに地域史を学ぶので、生徒は混乱するに決まっています。そして、教える方も教材研究に混乱するなどの弊害が起きるのでは?と考えます。(個人の見解です。)
次に、1つ目の原因に関連しますが、覚える単語が多い(人物や出来事など)のでは?と考えます。もちろん、人物や出来事などを覚えるなとは言いません。しかし、ただただ覚えるだけといった印象というか、まるで英単語を覚えるように人物や出来事を覚えさせられている気がします。それだと、いついつにどこで〇〇の戦いが起きたといった問題には対応出来ますが、この背景を説明しなさいなど、ただ単純な知識を問う問題ではなかったら、対応しにくいでしょう。世界史では特に、一つの戦いをとっても民族・政治体制・地政学リスク(経済環境、埋蔵資源等含む)などの様々な環境要因で起きるので、事実の列挙では社会に出た時の変化に対応できないのではないでしょうか。
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勉強法①
歴史の勉強法としてまず挙げられるのは、読書(マンガや小説の方がイメージしやすい?)をする感じで勉強することです。本(小説)を読む時は、登場人物や作中での出来事をイメージしながら読み進めると思います。個人的にオススメ出来る本は、下記の2冊になります。
日本史では
竹田恒泰著 天皇の国史
世界史では
世界全史 「35の鍵」で身につく一生モノの歴史力
小説を読む時も、読んでて分からない部分があったら、以前のページに戻ったり、オチを知ってから読み進めるなど様々な工夫をすると思います。歴史も同じように勉強すれば、歴史の概要を知りつつ、個別の知識も学ぶことが出来ると思います。
勉強法②
後知恵になるが、もしその出来事において、自分が当事者だったら?と考えて勉強するのはどうだろうかと思います。ただただ勉強するよりも、背景を調べて自分だったらこうするのにと考えて勉強した方が楽しいでしょう。推理小説を書くイメージの勉強法です。(もしかしたら、①のやり方と同じかも…。)
まとめ
歴史は暗記モノではなく、今までの出来事の積み重ねであり、今を生きる我々に何かヒントを与える学問だと思います。全部の出来事(個別の出来事)に対して考えるのは難しいですが、全体を俯瞰できるようになれば、ますます勉強する意欲が湧くのでは?と筆者は期待しています。その上で、自分の興味関心のある地域・出来事を学べば歴史学の入り口に立っているでしょう。